安倍総理がやりたいこと~愛国者が国を滅ぼす?

安倍さんがやりたいのは憲法改正(9条)だけ。それが自分に課せられた使命だと考えている。

 

信念や使命感は大事だ。なのでそれはそれでいい。でも、それなら「国民の声に真摯に謙虚に耳を傾け」なんて心にも無いことを言うべきでない。嘘をつくことに何の心の痛みも感じないのだろう。

 

ほとんどの人にとって憲法改正は優先順位がかなり低い(=求めていない) (*1)

 

必要とされているのは、社会保障(年金・医療・介護)、子育て・教育、経済・雇用、さらに政治改革や国会議員の定数削減。

 

憲法改正」は朝日新聞の報道(世論調査)によれば主要な政策の中で最下位。仮に安倍さんの応援団が多い産経新聞が同種のアンケートをやっても「上位ではない」という傾向は変わらないのではないだろうか?

 

政策の優先度、「憲法改正」は最下位 朝日世論調査

 

どういうふうに「国民の声に真摯に耳を傾ける」と憲法改正が優先課題になるのだろうか?それなのに、安倍さんは、来年(2019年)の参院選前に憲法改正国民投票すると張りきっているらしい。はぁ。。。

 

どれだけ財源の根拠なしに「△△△無償化」という政策を打ち出すのだろう。

 どれだけ統計を自分に都合よく変更するのだろう。

どれだけ都合のよい声をでっちあげるのだろう。

どれだけ将来の世代から借金(*2)して、お友達にばらまくのだろう。

 

5年後、10年後、そして子供や孫の世代が困窮しようとも安倍さんには興味ない。安倍さんが気にしているのは今だけ。そしてお友達(経団連国民会議産経新聞のような既得権者、権威主義者、自称・愛国者)の評判だけ。バカの一つ覚えのように使う「適材適所」もその基準は「自分に都合がよいかどうか」であり、社会にとって良いことを実現するためではない。憲法改正だって興味あるのは9条だけだろう。

 

安倍さんにとっては気の合う仲間だけが国民であり、彼らのための「美しい国」であり、政治は「今だけ」のために行うもの。

 

愛国者(を自称しているモノが)が国を滅ぼす。(勝海舟

 

安倍さんは嫌いだ。あらゆる面でリーダとしてふさわしくない。心にもないこと(=嘘)を言って恥じない。国会議員の定数削減をはじめ約束を守らなくても恥じない。良いニュースは自分の手柄、悪いニュースは当事者の責任にして監督責任を一切追わないどころかむしろ自身の権限強化に利用している。

 

代わりのリーダがいない?立場が人をつくるから大丈夫。そもそも民主主義は最悪を防ぐ仕組みで最高のリーダを選ぶ仕組みではない。まずは「最悪」な安倍さんに退場してもらうことが最優先。

 

なぜ、憲法改正を急ぐのか?安倍さんが自身の「野心」しか考えていないことがよくわかる。大多数の国民のことはもちろん「おともだち」も眼中にない。

 来年(2019年)は国民投票が実施される。歴史に残る日だ。これからその日までたくさんのアメがばらまかれるだろう。

「△△△無償化」という財源の裏付けのない甘い話が飛び交い、統計方法を変えて「安倍政権でこんなに社会が良くなりました」と主張するだろう。極めつけは近い将来の財政や社会保障の破綻を顧みずにGPIFや日銀を使った株高の演出。(コメントに追記していますが、戦前の関東軍満州でやったように対外危機の捏造も懸念されます)

 

この「アメ」に釣られて賛成票を投じる人が多いならこの国はいよいよまずい。しっかり見届けなくては。行動しなくては。 

  

(*1)憲法で時代にあわなくなった部分を変えるのは賛成。9条変更は時期尚早。

(*2)「国土強靭」なんて孫世代からの借金だけにとどまらない。老朽化に伴う莫大な維持管理コストを孫世代に付け回すので二重に有害な政策。